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認知症による徘徊

認知症で行方不明になる人が年々増えていることをご存知ですか?このページでは、認知症・痴呆による徘徊、行方不明の実情について解説していきます。

まずは、認知症による行方不明者がどれくらい報告されているかを紹介しつつ、実例をまとめてみました。

認知症による行方不明の実例をチェック

平成28年6月、認知症もしくはそれが疑われる者の行方不明件数が、前年において全国規模で12,000人余りにのぼったと警察庁が発表しました。この発表により、当該行方不明者数は、3年連続で10,000人を超えたことになります。

ちなみに、そのうちの2%は行方不明のままになっているそうです。

以下に、認知症による実際にあった死亡事件・行方不明事件を紹介します。事例の2つ目は、7年ぶりとなる家族の再会、保護していた館林市が、保護中の生活費を家族に請求しなかったことなどが大きな話題となったので、覚えている人もいるのではないでしょうか。

事例1:徘徊中に路上で倒れる

東京都中野区の路上で2014年8月21日、家族から行方不明者届が出されていた認知症の男性(当時83歳)が倒れているのが見つかったが、警察や消防は保護をせず、2日後に男性は死亡した。受け答えがしっかりとしていたことなどから認知症と気付かず身元照会をしなかった、と警視庁は説明している。死亡したのは横浜市の男性で、8月19日、利用していた福祉施設から行方不明になり、家族が神奈川県警に届出をしていた。

参照:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH485QCHH48UTIL02H.html

事例2:7年ぶりに家族と再会

群馬県館林市で保護されたものの身元が分からないまま介護施設で暮らしていた女性が、2014年5月12日、NHKの番組がきっかけで7年ぶりに夫と面会し、東京都台東区の67歳の女性であることが確認された。

朝日新聞デジタルによると、女性は館林署に保護された当初、署員に対して「ヤナギダ・クミコ」と名乗っていたが、身に着けていた下着には「ミエコ」と書かれていた。しかし、県警は女性の保護について照会書を全国の警察に出す際、「下着に“エミコ”と書かれていた」と誤って記載。そのため、女性の捜索願が出されていた浅草署の署員が気付くことはなかった。

参照:ハフィントンポスト http://www.huffingtonpost.jp/2014/05/17/dementia_n_5342128.html

行方不明にさせないための対策

以下に、認知症による徘徊を改善させるためのポイントをまとめてみたので参考にしてください。

時間を決めてトイレへ誘導

トイレを探す徘徊に関しては、まだ初期の認知症であれば、部屋とトイレを近くするのも効果的です(症状が進行すると部屋の認識ができなくなるのでやめましょう)。また、トイレが分からないときは、決まった時間にトイレへ誘導するのもおすすめです。

歩かせてあげる

じっとしていられず徘徊している場合は、部屋へ誘導すると怒る場合も。とくに差し支えないようであれば、気が済むまで歩いてもらいましょう。ただ、転倒の危険などがある場合は、しばらく一緒に歩いて、落ち着いてから部屋に誘導しましょう。

玄関の鍵を高い場所へ移動する

外に出てしまう場合は、玄関の鍵を手の届かない所に付け替えるとよいでしょう。窓も同じように対策を。また、万が一玄関の鍵をかけ忘れたりしたときのために、ドアが開いたら鳴る鈴などを付けておくのも手です。

持ち物に名前を付ける

もし1人で外に出てしまっても大丈夫なよう、GPS機能の付いたアクセサリーを使うのもおすすめです。また、靴や洋服などに名前と連絡先を書いたワッペンを貼っておくと安心ですね。

デイサービスなどの利用

じっとできないがための徘徊の場合、もし一緒に歩ける時間があれば短時間でもいいので歩いてあげましょう。デイサービスを利用するのもおすすめです。家族の負担を軽くする意味でも、外部に相談することは必要です。

ご近所や民生委員に事前に連絡しておく

近所の方たちや民生委員などに、徘徊があることを伝えておきましょう。そうすれば、外で見かけたときに教えてもらえます。

行方不明になってしまったときの対応

まずは速やかに警察へ連絡!

家の中や近所を20分ほど捜しても見つからない場合、速やかに警察へ連絡を!家族のことなので騒ぎたてたり迷惑をかけたくない…と通報が遅れるケースが多いのですが、この通報の遅れがそのまま生存率にかかわることを忘れずに。とりあえず数時間経ってから…では遅いのです。ちなみに、“20分探して見つからなかったら…”といったようにあらかじめ時間を決めておくのがおすすめ。警察へ通報するタイミングを見失わなくてすみます。

探偵事務所への依頼

警察に連絡すると同時に、探偵事務所や興信所へ捜索依頼をするのもおすすめ。警察がすぐ動いてくれない場合でも、こうした専門機関は最速の発見を目指して、すぐに動き出してくれます。